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ファシリテーター研修の選び方|学べる内容と効果を高める進め方

会議は開かれているのに、終わってみると何も決まっていない。発言するのはいつも同じ数名で、残りは黙って画面を見ている。決まったはずの施策が、翌月の会議では誰も着手していない。こうした光景は、特定の企業に限った話ではありません。

解決策としてよく挙がるのがファシリテーター研修です。ただし、研修を入れれば会議が変わるかというと、そう単純でもないところに難しさがあります。実際、受講直後は前向きな感想が並ぶのに、三か月後には元通りという企業も少なくありません。

本記事では、ファシリテーター研修で何を学ぶのか、どのような形式があるのか、そしてどこを見て研修を選べば現場の会議が実際に変わるのかを、公的な調査データと研修設計の実務的な観点から整理します。

目次

ファシリテーター研修とは何を学ぶ研修か

ファシリテーター研修とは、会議やプロジェクト会合、ワークショップといった話し合いの場で、参加者から意見を引き出し、議論を整理し、結論と次の行動までを導く進行役を育てるための研修です。対象は管理職に限りません。プロジェクトリーダー、若手の企画担当、店舗の店長、医療や教育の現場で多職種の話し合いを回す立場の人まで、幅広い層が受講しています。

研修で扱う内容は、大きく分けて三つあります。会議の設計、議論の進行、そして結論のまとめ方。座学で理論を押さえたうえで、模擬会議などの演習を通じて実際に進行役を体験する構成が一般的です。

司会や議長との決定的な違い

ファシリテーターという言葉を「司会の言い換え」と受け取ってしまうと、研修の効果は半減します。三者の役割は、責任を負う対象が異なるからです。

司会が責任を持つのは進行手順です。次は誰が話すのか、時間はどれくらい残っているのか。議長が責任を持つのは意思決定そのもので、多くの場合は決裁権を持ち、自分の判断で議論を打ち切ることもできます。

これに対してファシリテーターが責任を持つのは、その場から生まれる成果の質です。誰が話すかを管理するのではなく、必要な論点が抜けていないか、対立が表面化しないまま握りつぶされていないか、決まったことが実行可能な粒度になっているかを見ています。だからこそ、原則として自分の意見で議論を誘導しません。

役割の違いを一言で整理すると

司会は「進行を管理する人」、議長は「決める人」、ファシリテーターは「決まる状態をつくる人」です。研修で学ぶのは三つ目の技術であり、進行の作法だけを覚えても目的には届きません。

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「ファシリテーション研修」との呼び分け

検索していると、ファシリテーター研修とファシリテーション研修の両方が出てきて迷うかもしれません。実務上、両者の中身に明確な線引きはなく、研修会社ごとの命名の違いと考えて差し支えありません。

ただ、傾向はあります。ファシリテーター研修と名付けられているものは、進行役を担う個人の育成に軸足を置き、認定や養成講座の形をとることが比較的多く見られます。一方でファシリテーション研修は、組織全体の会議の質を上げるスキル習得として設計されている場合が多いようです。社内の誰か一人を専門家に育てたいのか、部署全体の会議運営の底上げをしたいのか。目的をどちらかに寄せておくと、比較検討がぐっと楽になります。

ファシリテーターの技術が個人に閉じない理由

ファシリテーションを個人のコミュニケーション能力の問題だと捉える方は多いのですが、それは半分しか当たっていません。話し合いの成果は、進行役の話術よりも、論点の切り分け方や決め方のルールといった「設計」に強く左右されます。

逆に言えば、設計の部分は再現可能です。人当たりが良いわけでもなく、話がうまいわけでもない人が、型を身につけただけで会議の生産性を大きく変える例を、研修の現場では何度も見かけます。ここがファシリテーター研修に投資する価値の中心にあります。

ファシリテーター研修が求められている背景

会議に問題があるという実感は、多くの職場で共有されています。それを数字で示した調査があります。

会議に費やされている時間と、そこに含まれるムダ

パーソル総合研究所と立教大学の中原淳教授による長時間労働の実態調査では、社内会議や打ち合わせに費やす時間が役職別に推計されています。メンバー層で週3時間超、係長級で6時間、部長級では週8.6時間に達し、年間に換算すると部長級で434時間を超えました。従業員1万人を超える企業になると、上司層の会議時間は年間630時間にも及びます。しかも、この数字に社外との打ち合わせは含まれていません。

そして、その会議がムダだと感じられている割合は、メンバー層で23.3%、上司層で27.5%。組織全体を見ている立場の人ほど、会議に無駄を感じているという結果でした。同調査は損失額の推計も行っており、1万人規模の企業では年間約15億円相当の人件費がムダな社内会議に費やされていると試算されています。

出典:パーソル総合研究所「『ムダな会議』による企業の損失は年間15億円」(パーソル総合研究所・中原淳「長時間労働に関する実態調査」)

ムダを生んでいたのは「始まり方」ではなかった

同じ調査で、実務に直結する指摘がなされています。会議のムダ感に最も強く影響していたのは、終わっても結論が出ていない、終了時刻が延びる、小さな議題でも会議を開いてしまうといった、会議の終わり方に関わる要素でした。逆にムダを減らしていたのは、所要時間を区切ることと、司会者が決定事項を明確にすることの二点です。

注目したいのは、事前準備や目的の明確化といった「始まり方」の要素が、ムダにほとんど影響していなかったという点でしょう。会議改善というと、まずアジェンダの整備や資料の事前共有から手をつける企業が多いはずです。手をつけやすく、目にも見えやすい。ところがデータが示しているのは、そこに労力を注いでも体感は変わりにくいという、少しばつの悪い事実でした。

さらに同調査は、日本企業ではファシリテーターのスキルを学ぶ機会が少なく、そもそも司会者を明確にしている会議の割合が2割を切っていることにも触れています。進行役を置いていない会議が8割を占める状況で、アジェンダだけを整えても効果が限定的なのは、考えてみれば当然かもしれません。

研修を選ぶときの視点も、ここで変わります。会議準備の作法を中心に据えたプログラムより、議論の収束と決定事項の言語化に時間を割いているプログラムのほうが、現場の体感に効きやすいと考えられます。カリキュラムを見るときは、後半の演習にどれだけ時間が配分されているかを確認してみてください。

管理職が抱える構造的な事情

会議の質が下がりやすい背景には、管理職側の余力の問題もあります。産業能率大学総合研究所が上場企業の課長を対象に行った調査では、プレイヤーとしての役割がまったくないと答えた課長はわずか0.5%で、99.5%がプレイヤーとマネジャーを兼務していました。業務に占めるプレイヤー業務の比率は加重平均で50.1%に達しています。

出典:産業能率大学総合研究所「第6回 上場企業の課長に関する実態調査」

自分の担当業務を抱えながら部下のマネジメントも担う。その状況で、会議のたびに論点を設計し直す余裕はまず生まれません。だからこそ、思いつきで進める会議ではなく、短時間で回せる型が必要になります。ファシリテーター研修が管理職層に向けて多く提供されている理由は、この構造にあります。

ファシリテーター研修で身につく4つのスキル

ファシリテーションの技術は、一般に四つの領域に整理されます。日本ファシリテーション協会が公開セミナーで掲げている4つのスキルは、多くの研修会社が採用している標準的な枠組みです。順に見ていきましょう。

場のデザイン:何が決まれば終われるかを先に決める

話し合いの目的、扱う論点、参加者、時間配分を事前に組み立てる技術です。研修では、目的と到達点を一文で書き出す演習をよく行います。

実務で効くチェックはひとつだけ。「この会議は何が決まったら成功か」を一文で書けるかどうかです。書けない場合、その会議は情報共有で足りる可能性が高く、そもそも開かなくてよいという判断につながります。会議の数を減らす技術も、ファシリテーションの一部なのです。

対人関係:発言を引き出し、受け止める

質問、傾聴、言い換え、非言語のサインの読み取りといった、参加者との関わり方に関する技術です。特に重視されるのが、沈黙している参加者への向き合い方でしょう。

研修でよく共有される実践的な工夫として、指名の順番を変えるという方法があります。役職の高い人が先に意見を述べると、その後の発言が追認に偏りがちです。あえて現場に近い層から意見を聞き、役職者の発言を後半に回すだけで、出てくる情報の量が変わります。小さな操作ですが、心理的な安全性を制度に頼らずつくる方法として、多くの現場で機能しています。

構造化:議論を分解して見える形にする

出てきた意見をその場で整理し、論点を切り分け、対立軸を可視化する技術です。ホワイトボードや共有画面への板書、ロジックツリーによる分解、事実と意見の区別といった手法が含まれます。

四つのスキルのうち、研修で最も伸びにくいのがここだという実感があります。理由は明快で、構造化はリアルタイムの作業だからです。事前に準備した図をなぞるのではなく、いま出てきた発言を数秒で分解し、抽象度を揃えて並べ直す必要があります。思考の型が身についていない状態で進行の作法だけを覚えても、議論が発散したときに手が止まります。

言い換えれば、構造化のスキルは課題解決力そのものと重なる領域です。論点を分解する、原因と結果を切り分ける、判断基準を先に置く。ファシリテーションの技術と論理的思考の訓練を切り離さずに設計している研修のほうが、現場での再現性は高くなります。

合意形成:決め方を先に決める

意見が割れたときにどう収束させるかを扱う技術です。全員一致を目指すのか、多数決なのか、責任者の判断に委ねるのか。決め方を議論の前に共有しておくだけで、終盤の紛糾は目に見えて減ります。

ここで誤解されやすいのは、合意形成が「みんなが納得すること」だと考えられている点です。実際には、納得できなかった人が納得できない理由を言えている状態のほうが、実行段階では強く機能します。反対意見を潰さずに記録に残し、決定は決定として前に進める。研修の演習では、この切り替えを体験しておく価値が大きいでしょう。

  1. 01場のデザイン:目的と到達点を設計する
  2. 02対人関係:意見を引き出し受け止める
  3. 03構造化:論点を分解して可視化する
  4. 04合意形成:決め方を決めて収束させる

ファシリテーター研修の主なプログラムと開催形式

研修の中身は会社ごとに違いますが、骨格は似通っています。標準的な流れと、開催形式ごとの向き不向きを押さえておくと、比較がしやすくなります。

標準的なカリキュラムの流れ

多くのプログラムは、ファシリテーションの役割と全体像を扱う導入から始まり、四つのスキルを個別のワークで体験し、最後に模擬会議で通しの進行を経験する構成をとっています。半日から2日程度で組まれることが多く、公開講座では1日完結型が主流です。

個別ワークと通し演習の役割の違い

個別ワークは、質問の仕方や板書の型といった要素を切り出して練習するものです。対して模擬会議は、複数の要素を同時に処理する負荷を体験する場になります。両方が入っていないカリキュラムは、どちらかの効果を取りこぼしていると考えてよいでしょう。

公開講座と社内向け研修の使い分け

公開講座は、他社の参加者と組んで演習を行うため、社内の力関係を持ち込まずに練習できる利点があります。個人で申し込める点も含め、まずスキルの輪郭をつかみたい段階には向いています。ただし題材は一般的なケースになるため、自社の会議そのものが変わるかというと、そこには距離が残ります。

社内向けの集合研修は逆です。参加者が同じ職場の課題を共有しているので、演習の題材を自社の実務に寄せられます。研修後に共通言語が残る点も見逃せません。「いまの発言は論点がずれています」と指摘し合える関係が職場に生まれるかどうかは、受講者が同じ場を共有したかどうかに大きく左右されます。

オンライン開催で変わる点

オンライン形式のファシリテーター研修は、いまや珍しいものではありません。会議自体がオンラインで行われることが増えた以上、むしろ実務に近い環境での練習になるという見方もできます。

一方で、注意すべき点もあります。オンラインでは参加者の表情や姿勢といった情報が減り、間の取り方が難しくなるため、対面より進行の難易度が上がります。研修を選ぶ際は、画面共有での板書やチャットの併用といった、オンライン特有の技術が扱われているかを確認しておくと安心でしょう。

動画教材だけで足りるか

知識のインプットに限れば、動画教材やeラーニングでも十分に足ります。ただし、ファシリテーションは実技の要素が大きい技能です。自転車の乗り方を説明した動画を見ても乗れるようにならないのと同じで、進行役を実際にやってフィードバックを受ける工程を省くと、現場では手が動きません。動画は事前学習に、集合研修は実技に、と役割を分けるのが現実的な設計だと思われます。

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ファシリテーター研修の選び方

研修会社の比較サイトを見ると、どのプログラムも似た説明が並んでいて判断に困ります。パンフレットの文言ではなく、以下の五つの観点で問い合わせ時に確認すると、実質的な差が見えてきます。

講師自身の進行を観察できるか

ファシリテーター研修において、講師が一方的に話し続ける講義は、それ自体が矛盾です。受講者にとって最良の教材は、講師が研修の場をどう回しているかという実演にほかなりません。

体験会や無料セミナーがある場合は、内容よりも講師の振る舞いを見てください。参加者が黙り込んだときに何をするか、想定外の発言が出たときにどう扱うか。台本どおりに進めるだけの講師なのか、その場で組み立て直せる講師なのかは、短時間でも判別できます。

演習の題材が自社の会議になっているか

模擬会議の題材が「新商品のアイデア出し」「社員旅行の行き先決め」といった汎用ケースにとどまる研修は少なくありません。汎用ケースにも利点はあり、前提知識が不要で誰でも参加でき、心理的な負荷も低く抑えられます。

ただし、自社の会議が変わることを目的にするなら、題材は自社の実務課題に寄せたほうが確実です。事前ヒアリングを行い、実際に紛糾している議題を演習に組み込めるかどうかを確認してください。カスタマイズ可否は見積もりにも影響しますので、早い段階で聞いておくと話が早く進みます。

一人あたりの進行体験量とフィードバック

ここが最も差が出るところです。「ロールプレイングあり」と書かれていても、実態は大きく異なります。

問い合わせの際は、次の三点を具体的な数字で聞いてみてください。1クラスの定員は何名か、一人がファシリテーター役を務める時間は合計何分か、フィードバックは講師から個別に返るのか受講者同士なのか。定員30名のクラスで4人1組の演習を1回行う設計と、定員10名で全員が複数回進行役を務める設計とでは、同じ「実践型」という言葉でも中身がまるで違います。

フィードバックの形式も重要です。口頭のコメントだけでは記憶に残りにくく、翌週には薄れてしまいます。強みと改善点が書面で残る設計になっていれば、受講者は自分の癖を後から確認できます。

階層に応じて難易度が調整されるか

若手社員と部門長では、扱うべき会議の性質が違います。若手であれば定例のチームミーティングや業務改善の話し合い、管理職であれば部署をまたぐ調整、経営層であれば利害が明確に対立する意思決定の場が主戦場になるでしょう。

同じテキストを階層を問わず配る研修では、若手には難しすぎ、経営層には物足りないという結果になりがちです。階層別にケースの複雑さや利害関係の数を変えられるかどうかを、事前に確認しておきたいところです。

受講後の運用まで一緒に設計してくれるか

研修当日で終わるプログラムか、受講後の運用まで踏み込むプログラムかで、半年後の景色は変わります。研修企画者との振り返りが最終回の一度きりという会社が多いなか、各回の後に企画担当者とすり合わせを行い、次回の内容を調整していく設計を採る会社もあります。

参加者の反応を見ながら軌道修正できる仕組みがあると、想定と現場のずれを早い段階で埋められます。複数回に分けて実施する研修を検討している場合は、振り返りの頻度も比較項目に入れてください。

受講後に会議を変えるための進め方

研修が終わった翌週、受講者は元の職場に戻ります。そこには研修を受けていない上司や同僚がいて、従来どおりの会議が待っています。学んだことを試そうとしても、「今日は時間がないから」の一言で流されるのが実情でしょう。

だからこそ、受講後の初動を設計しておく必要があります。

最初に変えるのは終了前の5分

いきなり会議全体を作り変えようとすると、周囲の抵抗を招きます。変更点を一つに絞るなら、終了前の5分を選んでください。

決まったこと、担当者、期限の三点を進行役が声に出して読み上げ、参加者の同意を確認する。所要時間は数分で、事前準備も不要です。先に触れた調査でも、ムダを減らす要素として司会者が決定事項を明確にすることが挙げられていました。最も少ない労力で、最も体感が変わる打ち手が終了時の確認です。

小さい会議から任せる

受講者にいきなり経営会議の進行を任せるのは無理があります。参加者5名程度の定例ミーティングや、プロジェクトの週次確認といった、失敗しても損害が小さい場から始めてください。

進行役を固定せず持ち回りにする運用も有効です。全員が一度は進行を担当すると、参加者側の振る舞いも変わります。話が長くなっている自覚が生まれ、論点から外れた発言を自分で止められるようになるからです。会議の質は進行役だけでなく参加者の技量にも支えられている、という当たり前の事実が実感として共有されます。

効果は満足度ではなく行動で測る

研修の効果測定を受講直後のアンケート満足度だけで行っている企業は、いまだに多いように見受けられます。満足度は講師の話しやすさや当日の雰囲気に強く影響されるため、行動の変化とは必ずしも一致しません。

会議に関しては、観察可能な指標がいくつもあります。終了時刻の超過率、決定事項が記録に残っている会議の割合、一回の会議で発言した人数、会議そのものの開催回数。研修前に一か月分を測っておき、三か月後に同じ指標を測れば、変化は数字で見えます。手間はかかりますが、次年度の予算を確保する材料にもなりますので、実施する価値は十分にあるでしょう。

  • 終了前5分で決定事項と担当と期限を読み上げる
  • 影響の小さい定例会議から進行役を持ち回りにする
  • 研修前後で終了時刻の超過率と発言人数を記録する

ファシリテーターの資格と養成講座の位置づけ

ファシリテーターの資格を調べると、認定講座や養成講座が数多く見つかります。整理しておきましょう。

国家資格は存在しない

ファシリテーターに国家資格はありません。世に出ている認定は、いずれも民間団体や研修会社が独自の基準で発行しているものです。したがって、資格の有無が業務上の要件になることは通常ありません。

ただし、価値がないという話ではありません。認定講座は一定の時間数と課題をこなす設計になっているため、独学より体系的に学べます。取得の過程で得られる練習量が本体で、認定証はその副産物と捉えるのが実態に近いでしょう。

資格取得が向いている人

社内で研修講師や会議改革の推進役を担う立場の人にとっては、認定を持つ意味があります。社内で新しい会議のやり方を広めようとすると、必ず「なぜあなたが言うのか」という視線に出会うためです。外部の認定は、その場面で説明の手間を減らしてくれます。

一方、自部署の会議を改善したいだけであれば、資格取得までは必要ありません。1日の実践型研修を受けて、翌週から自分の定例会議で試すほうが、はるかに早く成果が出ます。目的と手段を取り違えないようにしたいところです。

養成講座を選ぶときの視点

養成講座は数か月から半年以上に及ぶものもあり、費用も時間も相応にかかります。検討する際は、修了後に何ができる状態を目指しているのかが明文化されているか、修了者が継続的に学べる場が用意されているかを見てください。学びの場が単発で終わる講座と、修了後のコミュニティが機能している講座とでは、一年後のスキルの残り方が変わります。

導入前に確認しておきたい実務的な条件

社内でファシリテーター研修を稟議にかける段階で、必ず聞かれる項目があります。あらかじめ整理しておくと、社内調整がスムーズに進みます。

対象者と人数の設定

実践型の研修では、1クラス10名前後が一つの目安になります。人数が増えるほど一人あたりの進行体験時間は短くなり、講師が個別に見られる範囲も狭まるからです。全社展開を考えている場合は、一度に集めるのではなく、クラスを分けて複数回実施する形を検討してください。

所要時間と実施回数

1日完結型は導入しやすい反面、実践して修正するサイクルが回りません。2時間半程度の回を複数回に分けて実施し、回と回の間に現場で試す期間を挟む設計のほうが、行動の変化には結びつきやすくなります。業務を長時間止めずに済む点も、現場の管理職からは歓迎されやすい要素です。

費用の考え方

費用は形式によって大きく変わります。公開講座は一人あたりの単価が明示されていることが多く、社内向けの講師派遣型は日数や人数、カスタマイズの範囲によって個別見積もりとなるのが一般的です。金額だけを横並びで比べると、演習量やフィードバックの手厚さといった中身の差が見えなくなりますので、単価と併せて一人あたりの進行体験時間を確認することをおすすめします。

会議の質を変えるファシリテーター研修なら課題解決力強化道場へ

ここまで見てきたとおり、会議のムダを減らす鍵は、議論を分解して整理し、決定事項を明確な形で残す力にあります。進行の作法だけを覚えても、議論が発散した瞬間に手が止まってしまうのは、その土台となる思考の型が育っていないからです。

課題解決力強化道場は、少人数制 × ハンズオン × 超実践型をコンセプトに、アクセンチュア、KPMGコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティング出身の現役コンサルタントが講師を務める企業向けプログラムです。1クラス10名以内で、2.5時間の回を重ねながら、自社の実務課題そのものを題材に演習を行います。

特徴は、講師が手法を教えたうえで、答えは受講者本人が出す構造にあることです。毎回の個別フィードバックシートで強みと改善点を書面に残し、各回の後には研修企画者との振り返りミーティングを実施して次回の方針をすり合わせます。最終回に一度だけ振り返る形式ではなく、回を重ねるたびに軌道を修正できる設計です。

受講者からは「研修型のコンサルティング」という言葉が返ってくることも少なくありません。保険業の事例では、支社長が研修後に営業体制の仕組みを構築し、各支店の立ち上げ早期化と横の連携強化につながっています。

課題解決力強化道場は、一言で言うと「研修型のコンサルティング」だと思います。手法を教えてはもらいますが、最終的に答えを持っているのは、受講者本人なので、うまくフィードバックをしてもらいながら、支社長主体で、弊社流の営業体制が構築出来ました。 ― 保険業/部門長向け導入事例(受講者の声)

これまでの累計受講者数は約800名を超え、大手企業から中小企業、教育機関まで幅広い組織で実施されています。平均満足度は95.6%、現場での活用度合は84.5%という数値が公表されており、実務に直結するアウトプット型のカリキュラム設計が評価につながっています。

会議が決まらないまま終わる、管理職ごとに議論の進め方がばらついている、研修を入れても現場が変わらない。心当たりのある方は、まず現状をお聞かせください。テーマや回数、階層に応じた難易度の調整も含めて、貴社の状況に合わせたカリキュラムをご提案いたします。料金は資料請求にて開示しており、ヒアリングのうえで個別にお見積もりを作成します。

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